2024会員の広場アンケート              「心に残る思い出のワンシーン」 2024.5~

💛「雪山ハイク」 2024.5.14

   本人の年代 20代   ペンネーム ( Y.H. ) さん

 

  『うそでしょ!道がないけど!木や枝がいっぱいあるし、雪で斜面がどう

  なっているのか?全くわからないし‥けがをするかも‥』

  スキーウェアのTと並んだ私の心の中は半泣きでした。

 

  20年前の秋田で迎えた初めての冬。言語指導教室の冬休みイベント。

  120メートルほどの高さの大森山の雪の斜面を下りるだけ。

  積雪は軽くひざくらいはあったように思います。

  引き返すことは不可能だから、「ひぇー!きゃー!」とか叫びながら、下る

  しかなくて‥

  Tはほとんど転げ落ちる感じ。

  足が滑ったら、しりもちをついて止まるしかないし、足を前に出すのも

  一苦労。足はガクガク、ほうほうの体でたどり着きました。

  『二度目は困る!』と思っていたら、言語指導は幼稚園生までで二度目は

  なかった(笑)

 

  しかし、『なんでこれがことばと関係あるの?』という疑問は次の教室で

  先生に聞きました。『体を動かし、心も動かされるような体験は、心の

  成長と共にことばも促す』というような答えでした。それから、先生の

  教えが度々よみがえり、その都度胸に刻まれて本当に心の財産となりま

  した。

 

  雪山を見ると、私とTが雪山を転げ落ちるシーンがストップモーションで

  脳裏に浮かびます。忘れることのできないワンシーンです。

 

雪山を転げ落ちた6歳の冬

スキーウェアで登園してました。


💛「南無南無~」 祖母の三回忌にて  2024.5.3

   本人の年代  20代    ペンネーム (Rの母)さん

 

  つい先日、4月のゴールデンウィークのこと、母(本人にとっては祖母)の

  三回忌のために三重の実家に行きました。

 

  きっと、法事なんて嫌がるのだろうなあと、10秒リタイヤ!と思っていたの

  ですが… 

  思いがけず、仏壇前の並んだふかふかの座布団に足を投げ出して座りこみ、

  隣のいとこたちと同じように数珠を手にかけて、ご縁さんのお経を聞く

  ことができました。

 

  きっと母は、立派な孫の姿をあの世で喜んでいます。

  母は、いつもRのことを気にかけていましたから…。

 

  わたしもうれしかったです。みんなと同じようにやってみたかったのかな…

  おじさんやおばさんに「偉かったなあ!よく頑張ったなあ!」と褒められ

  て、うれしそう照れくさそうにしていました。

  忘れられないできごとになりそうです。